②のつづき
滞在2日目の本日は大間に向かい仏ヶ浦に立ち寄りしております。
ここからは、ねぶた祭りです。
①②はこちらから
青森旅行記① いざ青森
青森旅行記② 大間・仏ヶ浦
ねぶた祭りへ
むつから南下し2時間強。青森市に戻って参りました。
時刻は16:30ごろ。
ねぶた祭りのために臨時で開かれている駐車場(青森操車場跡地北側)に車を止めます。
1回1000円。
まだそこそこ空きがありました。
この駐車場からねぶたのコースまでは歩いてだいたい10~15分でした。
ここでもう一度2022年のねぶた祭りについてご説明。
東北三大祭りの1つ。
ねぶたと呼ばれる巨大人形型灯籠が町を練り歩く。
このねぶたは木材、針金、糸、紙などでできている。
中に照明器具が張り巡らされ、祭りの時には夜の街をこうこうと照らす。
ねぶたの起源ははっきりとはわかっていないようです。
なんであんな大きな紙の人形をつくるようになったのか、非常に気になります。
ねぶたを製作する人はねぶた師と呼ばれます。
ねぶた師の熱量をねぶたからは感じることができます。
熱量がなければあれだけ大きな形のものは製作できないでしょう。
伝統を繋いでいる方々です。
また、今年のねぶた祭はコロナの影響による2回の中止を経て3年ぶりの開催。
待ちに待った開催です。
ワ・ラッセ
さて祭りの説明はこの辺で。
話を戻します。
駐車場に着きましたが、祭りは19:00ごろのスタート。
時間に少し余裕があるので青森市街を闊歩。
街にはすでに多くの人が集まってきていて、コースにはすでに場所取りをしている人も。
街から熱気が伝わってきます。
伝統が3年ぶりに帰ってくることでの、その3年間のエネルギー溜まりがこの1週間にすべてぶつけられているのでしょう。
賑わい。
人たちの嬉々とした話し声。
街に活気があふれています。
通りや駅をひと通り見てみたところで「ねぶたの家 ワ・ラッセ」へ。
ワ・ラッセ(以下「・」省略)とは、ねぶたの博物館のようなところ。
ねぶたの歴史がざっとわかったり、実際に祭りに出陣した大型ねぶたが展示されていたりします。
3年前に訪れた際、自分のねぶたへの情熱に火をつけられた場所です。
「ここがあったから今ここに来ている」という、なんとも不快な言葉ですが、ワラッセでみた大型のねぶたに、その技術と歴史と迫力に圧倒され、この祭りに足を運んだ次第です。
祭りの前にこちらで気持ちを高めようではないかと、大事なイベントにはぬるっと入っていくのではなく、しっかりテンションを作ってから挑みたいタイプです。
ここで展示されている大型ねぶたは、各年の青森ねぶた祭で受賞したねぶたを祭りの後に毎年入れ替えているそうで、3年前に来た時とはまた違うものが展示されています。
大きさの迫力。
近寄って見て感じる、貼り付けられた紙、張り巡らされた針がねの作業の繊細さ。
ねぶたを実際に見ると奥行きが結構あるので2Dではなく3Dであることがよくわかります。
これが迫力をさらに増していると共に、製作する技術力を感じます。
また細かに凹凸(抑揚?)があり、表情などがのっぺりせず、よりリアリティをもったものになっています。
下からねぶたの内側をのぞいてみることができるのも、このワラッセの魅力の1つです。
ちょうど来たタイミングでお囃子の演奏(毎日定時で何回か行われるようです)をしていたので、お囃子を聞きながらねぶたを楽しむことができました。
ラッセランド
こんな様子で祭りへのボルテージがかなり高まっています。
この次はラッセランドなるところへ。
ラッセランドとはねぶたの制作小屋が集まっているところ、ここでねぶたが作られ、当日もここから出陣していきます。
ラッセランドは先ほどのワラッセから550メートルほどのところ、三角の形をした建物であるアスパムという物産館の裏というか脇というかにあります。
行ってみると、はっぴを着たねぶたの関係者と思われる人たちと観覧者たちとが集まっていて、いよいよ祭りの始まりが近づいているんだなという熱気を感じます。
ここにいくつもの小屋があり、その中でねぶたが出陣の時を待っています。
小屋の中でたたずむねぶたの姿はまるで、試合を待つ力士のようなそんな威厳を感じます。
ちょうど祭りまで1時間を切ったころ。
1つ1つとねぶたがスタートに向けて小屋から出陣していきます。
このラッセランド、いわばねぶたの控室のようなところに一般の観覧者が入って近づいていけるというのがすごいですね。
これが祭りであって、興行的なイベントではないことを実感します。
実行する側と観覧する側との境目が薄い。
みんなで参加しているような感覚。
ねぶた祭は非常に規模が大きいですが、あの自分の街であった祭りと根本が同じなんだなと感じました。
出陣していくねぶたを見届け、追いかけ、スタート地点へと向かいます。
コース
ここでコースを紹介します。
1周約3キロのコース。
例年は点々と配置されたねぶたが時間の限りコースを回っていくという方式だそうですが、今年は1つのスタート地点から1つ1つねぶたが出発していき、コースを1周して、ゴールするという方式です。
出陣していくねぶたを追いかけてきた自分がやってきたのはスタート地点。
スタートを待つねぶたとそのそれぞれの隊列が順番に並んでいます。
どこで見るかなど細かく考えていなかったので、なりゆきでスタート地点からまずは見届けることになりそうです。
いよいよねぶた祭がスタートします。
④へつづく。