③のつづき
①②③⑤⑥⑦はこちらから
北海道旅行記2021① 北の大地へ
北海道旅行記2021② オロロンライン
北海道旅行記2021③ 宗谷丘陵・ノシャップ岬
北海道旅行記2021⑤ 礼文島-桃岩展望台コース
北海道旅行記2021⑥ 稚内→旭川 250キロドライブ
北海道旅行記2021⑦ 美瑛・富良野
前日は岩見沢から北上し、オロロンラインを通って宗谷岬まで。
夜は稚内に泊まりました。
今日は朝一の船で礼文島へと渡ります。
今回の北海道旅行の1番の目的がこの礼文島です。
1年越しに、夢見た最果ての景色を拝見したいと思っています。
いざ礼文島
早朝5:00起床。
身支度を済ませ、宿を後にします。
お世話になりました。
稚内港へ。
乗る船は6時半出港。
さすがに早すぎるのですが、5時半ごろにはターミナルに到着しておりました。
これだけ早く行くのには訳があります。
”船酔い対策”
船酔いしないために何がなんでも横になる場所を確保することが至上命題です。
まだターミナルにそれほど人は多くなく、無事任務を遂行した形になります。
時間になり乗船。
しっかりとスペースを確保し、早々に横になります。
出港。礼文島・香深港までおよそ2時間の船旅です。
この日は割と海が穏やかでした。
そこまで船が揺れることはなく快適に過ごせました。
たまに甲板に出て外気を浴びながら、水平線の先に見えてくるであろう目的地に目を細める。
だんだんとその姿が大きくなり、はっきりと確認できるようになる。
そうこうしてると、はい、香深港に到着。
礼文島に上陸。憧れの島に踏み入れた高揚感に包まれる。
8:30
まずはレンタカーをお借りします。
礼文観光レンタカーさんで事前に予約をしておりました。
軽の予約が埋まっていたので、普通車です。10時間で17050円でした。
ただ礼文島結構大きいので車は必須ですね。もしくは原付か。
ほんとだったら原付が値段的にもちょうどいいんでしょうけど、原付乗ったことがないんですよね。
早く練習しないとです。
今度、島に行くまでに教習場に行きたいと思います。
礼文島に限らず島に行く際は移動手段をしっかりと考えておくことをおすすめします。
豆知識なのですが、島って思ってる何倍も大きいです。
なめてかかるとけがします。
さらに島は大概バスの便も悪いです。
この時もレンタカー難民になっていると思われる方が何組かいました。
礼文島はレンタカー会社が2社のみですので予約で埋まってしまうことを多いのではないでしょうか。
自分が行ったときはハイシーズンだったのでなおさらです。
事前に予約していたため、少し余裕を見せながら?、レンタカーをお借りしました。
礼文岳登山
最初に向かったのは礼文岳。
礼文島の頂点に立ちたい。
その思いです。
さらに自然豊かな島のその中でもより自然にあふれているのが山じゃないですか。
登りたいという衝動に駆られます。
ちなみに標高は490メートル。
それほど高い山ではないですが、海沿いのほぼ0メートルの高さからスタートするので、標高の分だけ高さを稼がなければいけません。
登山道へ向かう道中、礼文島唯一のセイコーマートで水分を補給。
この後こちらのセイコーマートに何回も立ち寄ることになります。
香深港から車で15分ほどで礼文岳の登山口に到着。
さっそく登山の準備を始めていきます。
登山口の道路を挟んだ向かい側にはトイレもございます。
登山道にはトイレがないのでお気をつけて。
最後に、礼文島にはブヨ?かアブ?がいるとのことで、事前に購入していた虫除けのハッカ油を使っていきます。
ここで失態。
ハッカ油を直接肌に塗ってしまいました。
本来はエタノールと水で薄めてから使うみたいです。
幸い、腕だけ塗ったところで箱を確認したのですが、肌が焼けるようにヒリヒリ。
ただその後、肌は何ともならなかったので一安心。
皆さんご注意を。
気を取り直して、9:30ごろ登山開始。
いきなり、わりかし急な登りが10~15分くらい続きます。
そしてここの登り非常に道が狭い。
道脇の低い草木が肌にすれるすれる。
25℃を超える暑さの中、長袖長ズボンを選んだ自分を自分でほめてあげたい。
最初の登りを終えると、あとはただひたすら森の中を緩やかに登っていきます。
道は筋になっているので迷うことはありません。
ただ狭い。
草をかき分けながら進んでいきます。
北海道の山はすごく魅力的に感じているのですが、なかなか挑戦できていません。
理由は1つ。
クマです。
北海道の自然界にはヒグマが君臨しており、その生息域は北海道のほぼ全土にわたります。
成獣であれば体長2メートル以上、重さは最大500キログラム。
襲われたらひとたまりもありません。
しかし、ここ礼文島にはヒグマがいないといわれています。
なので今回は北海道の1つ目の山として、礼文岳を選んだのです。
ヒグマの心配をすることなく、のびのびと登山ができるはずです。
ただ2018年、礼文島のお隣、利尻島で106年ぶりにヒグマの痕跡・上陸が確認されました。
北海道本土から泳いで渡ってきたようです。(本土からは20キロ以上離れていますが、とんでもない身体能力。。。)
ちなみに、このヒグマはその後たびたび定点カメラに姿をとらえられていましたが、ほどなくして痕跡等が確認されなくなり、翌年には島内にはすでにいないと判断され、「終息宣言」が出されました。
利尻まで渡ってこれるなら、、、
100%の安心をすることができない。
いや、いない、いないんですよ。
それはわかっていてもやっぱり。
登山中、近くで草がかさかさとなるとびくっとしてしまう。
そうした緊張感もあり、早めに1歩1歩を進めていく。
もうすぐ頂上
森の中をただひたすら歩いていく。
周りは高い木が生い茂り、景色もなく、ここが北海道であるのかすらわからない。
そんな中1時間ほど歩くと、やっとのことで眺望が開けた。
頂上を視界にとらえた。
夏の暑さの中、長袖長ズボンで登山していたため、かなりの水分を持っていかれました。
ここでしっかりチャージし、最後の登りに備える。
さあ再出発。
みなさん写真をみるとお判りいただけるかと思いますが、まず下りです。
せっかく稼いだ標高が、、、登山で虚しい瞬間の1つです。
慎重に下り、いよいよ最後の登りに入ります。
ここからは周りの草木の背が低くなります。
日本の北の北に位置しているため、自然がかなり厳しく、標高500メートル以下ではありますが、高い草木が育たないのでしょう。
手軽に高山の風景を楽しむことができます。
礼文岳登頂
最終目的地が見えた後であれば、足は自然とスイスイ進みます。
最後の登りも何のその、山頂到着。
登山口からは1時間30分ほど。
山頂からは礼文島の大自然を見渡すことができます。
標高500メートルに満たないところなのですが、
雲は遥か上空を流れていくのではなく、
時折山頂一帯が雲の中に包まれて、視界が奪われます。
この高さを雲が流れていくのも礼文島ならではなんでしょうかね。
準備していたお昼を食べ下山します。
帰りは来た道を帰るだけなので割愛。
登り同様、草木をかき分け、おそるおそる進み、山頂から1時間ほどで下山しました。
今回はここまで、次回は桃岩展望台コースを歩きます。
⑤につづく。
北海道旅行記2021⑤ 礼文島-桃岩展望台コース
北海道旅行記2021⑥ 稚内→旭川 250キロドライブ
北海道旅行記2021⑦ 美瑛・富良野