③のつづき
昨日は自転車で小値賀島を巡りました。
五両ダキ、長崎鼻などなど、どこも落ち着いていて、きれいで五島列島の魅力に取りつかれてきています。
今日は小値賀島から羽を伸ばし、野崎島へと向かいます。
①②③はこちらから
長崎旅行記① 五島列島へ
長崎旅行記② 小値賀島
長崎旅行記③ 小値賀島-五両ダキ・長崎鼻
いざ野崎島へ
6時起床。
本日は野崎島に行きます。
野崎島とは。
小値賀島の東に2キロのところに浮かぶ島で、大きさは7.36km2。
ディズニーランドおよそ15個分です。
かつて野崎島には3つの集落がありましたが、2001年を最後にほぼ無人化。
ほぼというのは簡易宿泊施設・休憩施設である「野崎島自然学習村」の管理人が今も駐在しており、国勢調査によると人口1人とのこと。
そんなほぼ無人島の野崎島ですが、小値賀島から定期便の運航があり、船にて渡ることができます。
船は基本的に1日2便。
運休日や増便運航日、日曜特別ダイヤが設定されている日もございます。
詳しくはおぢかアイランドツーリズムのHPへ。
野崎島に渡るには事前におぢかアイランドツーリズムに連絡が必要です(7日前まで)。
その際に案内があるのですが、小値賀島来島時に小値賀港にある、おぢかアイランドツーリズムの事務所に一声かけます。
すると首から下げる来島許可証?をいただけるので当日はそれを下げて行動します。
さて、この日は増便運航日。
1日3往復。
通常に比べ、昼の便が追加されています。
第1便は7:25に小値賀を出発。
この便に乗るために早起きをしております。
ちなみに予定としましては11:35に野崎島をでる船で小値賀に帰ってきます。
小値賀発の船は笛吹港からでます。
昨日佐世保から来た時に降り立った小値賀港の近くです。
泊まった宿からは徒歩10分ほど。
さあ行きましょうか。
7:00くらいに笛吹港に到着。
簡易的な待合所があるのでそちらで待機。
待合所には係の方がいるので名前を伝えた後、乗船を待ちます。
10名ほどの人が集まり、乗船開始。
乗る船は「はまゆう」。
定員は54名。小さな船です。
調べたところ54名とでてきたのですが、そんなに乗るのかな。
運賃は片道520円。乗船後に回収されます。
いざ出港。
(ほぼ)無人島への冒険ということで非常にわくわくしてきます。
この日も晴天。
天気が悪いと船が出ないことがあるようなのでよかったです。
上陸
20〜30分ほどで野崎島に到着。
まずは港からすぐ近くの野崎島ビジターセンターにて注意事項などの説明をうけます。
説明が終わるといよいよ島に解き放たれる時です。
まずはこの島のシンボリックな存在、旧野首教会の方へと歩いていきます。
歩き出してそうそう野崎集落の跡地。
倒壊した建物と、そこに落ちている生活の跡。
確かにここに住んでいる人がいたんだなと実感します。
でもなんでビンなどのゴミがそのままになっているのか。
急に追い出されたわけではないだろうに。
ちなみに建物は倒壊の危険があるので立ち入り禁止と先ほどの説明で伝えられています。
野首海岸
先に進みます。
少し登り、登った分だけ下り、10〜20分ほど歩くと旧野首教会のあたりまで到着します。
分岐を野首教会ではない方へ。
向かったのは野首海岸。
ここにくる途中の道からも見えていたのですが、非常にきれいなビーチ。
砂浜、海の色、形、どれもがすばらしい。
旧野首教会
さてお次は旧野首教会へ。
崩落の危険があるとのことで、中に入ることはできず、のぞくことのみOK。
中の写真撮影もNGです。
教会がそびえる風景が長崎ならではという印象。
当時のキリシタンが江戸時代の迫害から逃れるためにこの島にたどり着いたのかな。
野崎ダム
教会の先に足を伸ばし、野崎ダムへ。
こちらのダムは小値賀島に水を送っているとのこと。
なるほど。野崎島の存在は小値賀の生活も支えていて、この島を廃れさせるわけにはいかないんだなと。
大きくはないですが、非常に重要なダムです。
サバンナ
時刻は9:00すぎ。
野崎ダムから坂を下り、野首港にくるとここで行き止まり。
さあここまでくると、あと目指すのは「サバンナ」です。
ここの写真をみてから、いつかここに行ってみたいなと思っていました。
こちらは野崎島に到着した野崎港の裏あたりにあるため、まずはそちらに帰ります。
そして野崎集落を抜けサバンナへ。
この荒野。
これが野崎島のサバンナです。
草は短く、木が点々と生えています。
この類の景色はなかなか見れないのでは。
いわゆる草原とかとは違った光景。
生えている木々も海風の影響を受けているのでしょう、ひん曲がっていたりします。
そしてたくさんの野生の鹿。
実はここにくるまでも何回も鹿を発見していました。
野崎島には野生の鹿が住み着いていて、その数400〜500頭と言われています。
しかしこの鹿たち、警戒心が非常に強く、数100メートル先からこちらの姿をじーっとみつめ、少し近づいただけで颯爽と逃げていきます。
このたくさんの鹿が草を食べるから、ぼうぼうになることなく、草が短く整えているんですね。
この景観を守る彼らに頭があがりません。
しばらく辺りをふらつき、船の時間が迫ってきたため、港に帰ります。
小値賀へ帰還
冒険感があって、楽しい島でした。
人が住んでいただけあって、道も舗装されていて歩きやすい場所もあれば、サバンナのような手付かずな面も楽しめる。
自然を冒険していく入門編のような島なのではないかと。
もっと時間があれば、島の南の舟森集落や北の王位石も行ってみたいですね。
その場合は要ガイドです。
というわけで小値賀に帰ります。
また次回。